2017年11月4日土曜日

プラトン著「パイドン」 3

プラトン著「パイドン」を読み終えた。この本の主な目的は、魂の不死を証明することのようである。シミアスとケベスが、魂の不死を説くソクラテスに、それぞれ反論する。シミアスの反論は次のようなものである。引用する。

「もしも魂がなんらかのハルモニアー(調和)であるとすれば、われわれの肉体が病気やその他の災いのために度外れに弛緩させられたり緊張させられたりするときには、魂はもっとも神的なものであるにもかかわらず、直ちに滅亡せざるをえないことは明らかです」

(本文とは直接関係のないことではあるが、Macでは「直ち」は「ただち」から変換できなかった)

これに対して、ソクラテスは次のように答える。一つだけ挙げるということはむずかしいことではあるが。シミアスの反論は、想起説と矛盾すると言うのである。引用する。

「もちろん、君の言う調和は、君がなぞらえたようなもの[魂]ではない。竪琴や弦が先ずあって、それから未だ調律されていない音が生じ、それらすべての最後に調和が合成され、そして、それが最初に滅びるのだ。すると、君のこの説はどうしてあの[学習とは想起であるという]説と調和するのだろうか」

ケベスの反論については、次回に回す。