2018年1月7日日曜日

アリストテレス著「ニコマコス倫理学」 35

アリストテレス著「ニコマコス倫理学」を読み進めている。下巻の180ページ程度まで、読み進めた。

アリストテレスは、最高善について、次のように婉曲的に語る。

「劣悪な快楽が一部あるとしても、最高善が或る種の快楽であることを妨げるものは何もないのである。これは、一部の知識に劣悪なものがあるとしても、最高善は或る種の知識でありうるのと、同様のことである」

アリストテレスは、身体的快楽について次のように語る。

「たとえば立派な楽しみのように、或る快楽はたしかに非常に望ましいが、身体的快楽、つまり放埒な人がそれに熱中する快楽は望ましくないと言う人々は、身体的快楽について考察しなければならない」

「身体的な善には超過が存在し、劣悪な人間はこの超過を追求しているのであって、自分に必要不可欠な快楽を追求しているのではないのである」

そして、「苦痛のない快楽は超過をもたない」と言う。「これらの快楽こそ、自然本性的に快く、たまたま付帯的に快いというわけではないものの快楽なのである」と言う。