2018年1月8日月曜日

アリストテレス著「ニコマコス倫理学」 36

アリストテレス著「ニコマコス倫理学」を読み進めている。下巻の190ページ程度まで、読み進めた。

欲望や快楽の問題に続いて、アリストテレスは、愛について語る。

「以上の考察の後では、愛についてつぎに論ずることがふさわしいだろう。なぜなら、愛は徳のひとつであるか、徳を伴うものであり、またさらには人生にとってとりわけ必要なものだからである」

愛は、原語でフィリアであり、訳者によれば、中心的フィリアは、友愛である。しかし、友愛は、夫婦愛や家族愛などを表すためには自然な表現ではないので、愛と訳したということである。

アリストテレスは、愛の問題について、人間にかかわり、人柄と感情に関係するような問題を検討すると言う。その問題は、次のようなものである。

「愛は万人の中に生まれるものなのだろうか、それとも、人柄が不良な人ならば友人になり得ないのだろうか?」

「愛の種類はひとつだろうか、それとも複数だろうか?」