2018年2月14日水曜日

プラトン著「プロタゴラス」 12

光文社古典新訳文庫のプラトン著「プロタゴラス」を読んでいる。160ページ程度まで、読み進めた。

ソクラテスは、最初の質問に戻る。知恵、節度、勇気、正義、敬虔。これら五つの名前は、一つのものなのか。プロタゴラスが初めに言ったように、それらは徳の部分だとして、それらは独自のものなのか。プラタゴラスは、それらは徳の部分であり、互いによく似ているが、勇気だけはまったく異なるものだと答える。

ソクラテスは、勇気のある人は大胆ですかと問う。プロタゴラスはそうだと答える。それで、ソクラテスは、知恵のある者は大胆である例を示し、知恵は勇気であることになるかと問う。プロタゴラスは、大胆な人は勇気があるかという問いに対しては、すべてがそうとは限らないと答えると言い、そのことを否定する。

「勇気のある人は大胆だとはいえるが、大胆な人であればすべて勇気があるとはいえないのだ。大胆さは、力のように、技術から生じて人間にそなわることもあるし、怒りや狂気から生じることもある。これに対して、勇気のほうは、心の素質が優れ、かつそれを上手に育てなければ生じてこないのだ」