2018年4月17日火曜日

アリストテレス「形而上学」 54

岩波文庫のアリストテレス「形而上学」の下巻を読んでいる。40ページ程度まで、読み進めた。

第九巻第七章では、アリストテレスは、可能態について検討する。まず、思想によってそう成る事物の場合には、妨げるものがないことが条件である。そうであれば、家の材料は可能的に家である。だが、それ自らの内部にその実現の原理をもっている事物の場合には、外部からそれを害するなにものもないかぎり、すべてそれ自らで現実的なそれになりえる。たとえば、精子は、まただそれだけでは可能的に人間であるとは言えない。注入され胎児に転化する必要があるから。それ自らの原理によって然るべき属性を具えたものであるとき、それがまさに可能的にそれであると言える。