2018年5月17日木曜日

アリストテレス「形而上学」 76

岩波文庫のアリストテレス「形而上学」の下巻を読んでいる。150ページ程度まで、読み進めた。

第十二巻第六章では、アリストテレスは、永遠的な不動な実体について述べる。

「三種類の実体があった、そしてそのうちの二つは自然的な実体であり、他の一つは不動な実体であった、だから、これについて、つぎに我々は、或る永遠的な不動な実体の存在することの必然的であるゆえんを説明せねばならない。まず、そのわけは、実体があらゆる存在のうちで第一のものだからであり、そして、もしすべての実体が消滅的なものであるなら、すべての存在がことごとく消滅的だということになるからである。ところで、運動が生成したり消滅したりすることは不可能である(なぜなら運動は常にあるものであったから)、また時間も生成し消滅することは不可能である、なぜなら、「より前」ということも「より後」ということも、時間が存在しないなら、存在しえないからである。そうだとすると、運動もまた、時間がそうであるように、そのように連続的である、というのは、時間は運動と同じであるか、あるいは運動の或る限定であるかであるから。ただしこの運動は、これが連続的であるためには、場所における運動であるより以外ではありえず、しかもこの場所的運動のうちでもとくに円運動でなくてはならない」